サッカー

横浜F・マリノスのクリエイティブに潜む地域性が秀逸

今日ふとFacebookのタイムラインを見ていたら、面白いクリエイティブが見られたので今日はそれを紹介しようと思います。

 

20160927

画像は横浜F・マリノス公式サイトより。

 

横浜F・マリノスのクリエイティブに、地域マーケティングのヒントがある

Jリーグの横浜F・マリノスがチケット情報のページに使用していた画像です。10月にガンバ大阪との公式戦が3試合あり、F・マリノスの中村俊輔選手とガンバの遠藤保仁選手を起用して、それを告知するクリエイティブですね。サッカーやJリーグに詳しければ、「これは巧いなあ」と同じ感想を持つのではないかと思います。

 

まずコピーが良いですね。“コロコロ”というのは遠藤選手が得意としていたPK、“フカシ”も中村選手のFKに引っかけているのが分かります。それぞれの地域で有名な食べ物を持たせて、元日本代表で各チームのエースが「俺のが断然ウマい。」というのは色々な解釈の仕方ができるのが味があって秀逸ですね。

 

とはいえ言いたいことは、ただ単に「クリエイティブが素晴らしい!」ということではありません。こうした試合への煽り方の中に、Jリーグクラブの地域マーケティングのヒントがあるのではないか、ということです。対決へ向けたメッセージの中に、地域性を盛り込めているからこのクリエイティブは質が高いと思っています。

 

横浜(中華街)や大阪で有名な食事を引き合いに出して、メッセージの中には“府民性”という言葉まである。どっちが強いか、だけでなく「焼売とたこ焼きのどっちが美味いか?」というようなメッセージも見えてくる。このように地域性を煽るというのもクラブのマーケティングとしては大いに有用だと思っています。

 

地域マーケティングでホームタウンの“地域性”を引き出す

Jリーグの理念は言わずとしれた「地域密着」。クラブが地域やその住民とともにある存在であるのならば、ホームタウンの地域性というのを引き出してクラブと支え合ってもらう、というのが一つの理想形なのではないかと思います。それならもっと、地域独自の文化などを掘り起こしてマーケティングに活かして行けばいいし、そうしていくべきなんですよね。

 

夏の甲子園や冬の甲子園で、母校でなくても出身の都道府県のチームを応援してしまう、ということがありますよね。それに似た感情を呼び起こして、「近くにいるから応援してやるよ」くらいのことを住民に思わせることができたらそこでマーケティングは成功なのではないかと思います。

 

もちろんそこには度を過ぎないことが必要です。やけに攻撃になってしまうのは以ての外ですし、個人的には地理的に近いだけで何でもかんでも“ダービー”と、本来の定義から外れたところで呼んでしまう感覚も嫌いです。ただ、そこを乗り越えて行けるのならば今回のF・マリノスのようなクリエイティブは大賛成ですね。

 

Jリーグだけでなくプロ野球やBリーグでも言えることですが、こんなユーモアがもっと見られたらなあ、と思います。

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