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アスリート活動を支援するECサイト「アスリートサポート」

2016/06/13

最近、アスリートの活動を支援する取り組みとして、その名も「アスリートサポート」というサイトを見つけました。

このサイトはスポーツ関連商品のECサイトなのですが、ここで買い物をすると売り上げの10%程度がアスリートの活動資金になるというもの。

 

アスリート支援ができるサイト アスリートサポート

 

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アスリートが自ら資金集めをしなければならない、日本スポーツの現実

このサイトの「athlete supportとは」のページにもあるように、現状の日本のスポーツというのは、一部の競技やアスリートを除いて競技に専念できているとは言えない状況にあるんですよね。その一番大きな要素はやはり資金集め。大会の参加費用には多額が必要になりますし、そもそも日々の練習でもグラウンドや体育館を借りたり、ユニフォームやウェアなど用具のメンテナンスもしなければいけなかったりと、競技としてスポーツをするにはそれなりの資金が必要になる。

 

プロや企業のチームに所属できる環境があれば、クラブや球団がそのあたりを支援してくれるものですが、そうではない、例えば競技人口が少なくて企業チームがないスポーツなどでは、個人で資金集めをしなければならないというのが現実です。民主党政権時代のいわゆる“事業仕分け”でスポーツ関係予算も削減され、メディア露出の少ない競技では企業も十分なスポンサードを約束できない。今、アスリートを取り巻く環境というのは決していいとは言えません。

 

近年で言えば、マラソンの藤原新選手、義足の陸上競技選手である中西麻耶選手が、昨年のオリンピックやパラリンピックに向けて活動資金を募る活動をしていたのも記憶に新しいですね。

 

藤原新選手が問う日本マラソン界のあり方 ニコ動ユーザーから応援資金 | 東洋経済オンライン

パラリンピックを目指す女子陸上選手、「義足ヌード」カレンダーを発売 | AFPBB News

 

これは日本だけに限ったことでもなく、ニュージーランドではテコンドーの代表選手がトレーニング費用捻出のために売春宿の経営を始めただとか、こういった話は世界にもごまんと転がっているわけです。こうした環境を整備して、アスリートを支援できるような仕組みをつくっていかないと、日本のスポーツ文化も豊かにはなっていかないと思います。

 

アスリートやスポーツに関わる人たちが報われる世の中に

その中で現れたのが「アスリートサポート」。運営会社も株式会社アスリートサポートというところですが、こちらが謳っているビジョンやミッションにも非常に共感します。わずかでもこのサイトで買い物をすれば、その分だけでもアスリートが競技に集中できる。本当に素晴らしい取り組みですし、こうして紹介することで微力ながら応援させてもらいたいと思います。

 

個人的には、スポーツに関わる人たち、スポーツに真剣に取り組む人たちが、きちんと報われる世の中であって欲しいと願っています。もちろん、その報酬というのはお金がすべてではないですが、スポーツ文化の普及や浸透、仕組み作りのためにはきちんとした基盤が必要であるというのも事実。まずはその基盤をつくるために、自分に何ができるのか、自分はどんな行動をとれるのか。そんなことを改めて考えるきっかけにもなりました。

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