Jリーグ20周年 ここはまだ通過点
2016/06/13
今日5月15日、Jリーグが開幕20周年を迎えましたね。本当におめでとうございます。
1993年の開幕から、僕自身もずっとJリーグを見続けてきましたが、20年となると感慨深いものがありますね。この20年、Jリーグというか日本サッカーというか、本当に色々なことがありました。
いいことも悪いことも経験してきての20年でしたね。
突如としてのプロサッカーリーグの誕生、ドーハの悲劇、マイアミの奇跡、ジョホールバルの歓喜、横浜フリューゲルスの消滅、日韓共催のワールドカップ…
こうして振り返ると、まるで自分のことのように感慨深いです。
金子達仁氏や大住良之氏の記事での回顧が素晴らしかったので、ご紹介します。
Jリーグに求められる“創成期の精神” | Yahoo!ニュース(金子氏)
サポーターと紡いだJリーグ20年の歴史 激動の時代を乗り越え、成熟した安定期に | スポーツナビ(大住氏)
日本サッカーが急速にプロ化 20周年は通過点
この20年は、日本のサッカーが急速にプロになった20年でした。とはいえ、これからまだまだ課題はあります。
「最初の10年で選手がプロになり、次の10年で監督がプロになった。最後に残ったのは、経営者のプロ化問題だ」
これは「サッカービジネスの基礎知識」という本の中で語られている、岡田武史氏の言葉です。筆者もそう思います。
これからJリーグが発展をさらに遂げていこうとするなら、選手、審判、監督、スタッフといった競技面もさることながら、クラブ側がよりプロになっていくことが求められると思っています。
クラブがプロになり、サッカー選手にとっていい環境を提供するだけでなく、地域密着の理念を果たしてスポーツ文化の発展に貢献する。これがあるべき姿だと思います。
これからの10年、クラブにとっては腕の見せ所だと思います。ヨーロッパのリーグへスター選手や若手有望株が引き抜かれていくような時代になったからこそ、それでもサポーターを引き寄せられるクラブ作りが大事になってきます。そこでクラブの価値が見えてくるからです。
「百年構想」を掲げるJリーグにとって、20周年は一つの通過点。まずはこれからの10年がどうなるか、期待しながら見守りたいと思います。