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日本の事情に合ったデジタルやユーザー体験の選び方とは?

2016/06/14

今日は少し趣向を変えて、私の本業でもあるデジタルに関することで書きたいと思います。

 

アメリカではLINEは全く使われていないことを知っている人もいるだろう。4億人のユーザーを抱えるサービスですら世界的にみるとその関心は低い。それもそのはず、アメリカ発のスタートアップは国内の域を飛び出して世界規模でユーザ
  個人的に「スノー(SNOW)」にどハマりしてきたので、今回はずっと書きたかった「縦型動画」ネタを書いていきます。   Nasa Nakadaさん(@nasa_nakada)が投稿した動画 - 2016 1月 11 9:09午前

 

一つ目の記事は、サンフランシスコに本社を構えるクリエイティブエージェンシーであるbtraxのブログから。日本・中国・韓国・アメリカの4ヶ国で若者に使われているアプリを比較していますが、これだけ各国で違い出るものなんだなあと思わされる記事でした。

 

二つ目は今アメリカで大流行しているSnapchatについての記事。Snapchatは日本ではまだ知名度が高くはないですがスポーツコンテンツとの相性が良く、スマートフォンの画面に合わせた縦型コンテンツやメッセージの伝え方など、これからのコンテンツを考える上でも注視しておかないといけないサービスですね。

 

この二つの記事にある以外でもTwitterやInstagram、YouTubeのように幅広いユーザー層から根強く利用されているサービスもあります。改めて考えると、日常の生活にSNSやWebサービスが浸透してきていると感じますね。こうしたサービスはコミュニティをつくったりストーリーを伝えたりといった面でスポーツとも相性が良く、これからのスポーツマーケティングにおいてもその利用方法を確実に考えていかなければなりません。

 

20160206

 

海外で流行=日本でうまくいくとは限らない

そこで気を付けなければいけないのが、一つ目のbtraxの記事が示唆的ですが、アメリカやヨーロッパで流行しているからといって日本で有効とは限らない、ということです。これはデジタルマーケティングに関することに限らず、日本で流行するサービスというのは海外とは少し傾向が違い、法規制も障害になったりということが多く、海外のモデルがそのまま適用できないケースもままあるということです。

 

アメリカやヨーロッパのスポーツビジネスが進んでいて、先進性やその規模において日本がかなり水をあけられているのは間違いありません。ただ、海外と日本では事情もかなり異なるので、海外のモデルをそのまま日本に持ってきてしまうと失敗する可能性が高い。海外と日本で共通で人気を得ているもの(例えばInstagramなど)にしても、海外でウケた発信の仕方が日本でもウケるとは限らない訳です。

 

どことは言わないですが日本のブログなどで、アメリカやヨーロッパのスポーツビジネスと比較して、「日本でもやればいいのに」というような考え方を見かけることがよくあります。おそらく底意では羨望の念や今の日本のスポーツビジネスに対する危機感というものが共通しているのではないかと思いますが、海外で良いとされているから日本でも、というのはちょっと危険な考え方じゃないかと、そうした考えを見かける度に思います。

 

大事なのはLINEを使おうがFacebookを使おうが、あるいは先進的にSnapchatを採用しようが、ツールの特徴を捉え、日本のデジタルマーケティングの事情を的確に掴み、適切な施策を打っていくということに他なりません。

 

このブログでも最近、アメリカのスタジアムでInstagramが流行っているだとか、ASローマやオリンピック・リヨンの事例を紹介したりとしていますが、これはどちらかと言うと“日本でやればいいのに”ではなく、こうした海外の事例から学ぶことがある、ということの集積にしたいと思っています。

 

最近「ユーザー体験」という言葉からスポーツを考えることが多いですが、海外の事例から学ぶこと、あるいは日本のスポーツビジネスで今起こっていることから得られるもの、というのをもっと考えていきたいですね。今回は自戒の意味も込めて、そうした視点をもっと持っていきたいと思います。

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