パラリンピック開催が先の方が望ましい?
気付けば前回の更新から1ヶ月近く。スポーツビジネスの勉強をしていると数カ月前に少しだけ書いたのですが、そのスクールの課題に根を詰めていました。間が空いてしまったのと、ちょっとまだ頭が切り替わっていないところがあるので、今日は軽めに。
日が明けて日本時間19日にはリオ・パラリンピックも閉会となり、4年に一度のスポーツの祭典が閉幕します。男子走り幅跳びで優勝したマルクス・レーム選手など、パラリンピックの日々も話題に事欠きませんでした。オリンピックほどは観ることができていませんが、私もハイライトなどで大会の動向を追っていました。
オリンピックよりパラリンピックを先に開催する方がいい?
そんな中、割と近しい人たちから話題に上がっていたのが、パラリンピックの開催時期についてでした。パラリンピックはオリンピックと並ぶスポーツの祭典であると同時に、障害者スポーツを世界に普及させていく上で非常に意義深い大会です。ただ、その開催時期によってパラリンピックが損をしている部分も大きい、という声がチラホラと聞こえてきたんですよね。
今回のリオデジャネイロでも、次回の東京でもそうですが、オリンピックが先行して開催され、パラリンピックは後の開催となります。この順番は逆の方がいいのではないか? という声が多く聞かれました。2020年の日程はもう動かしようがないようですが、私もパラリンピックを先に行うべき、という意見には賛成です。
オリンピックは否が応でも注目を集めますが、その後の開催となることによって、パラリンピックはどうしても一度熱が冷めた状態で開幕を迎えなくてはならないんですよね。競技レベルはオリンピックと一概に比べられないですが、パラリンピックも競技として面白いものばかり。それでも注目度の部分ではどうしてもオリンピックより下がってしまうもので、さらに興奮が冷めた状態で開催するというのは大会として物凄いハンディキャップになっているように思います。
リオではオリンピックが終わって離れていってしまうボランティアも多数いたそうですね。それならパラリンピックを先に開催する方が、大会運営のピークなどを考えても自然なのではないかと。オリンピックの前座になるのではなく、オリンピックに向けて熱狂が上がってくるところで開催されている方が、前述の普及などの動きを考えてもプラスに働くところは大きいと思います。
オリンピックの開会式が全世界へアピールする式典だから、というのもおそらくオリンピックが先になっている理由の一つでしょう。それなら、同じ祭典として開会式と閉会式を一緒にしてしまうのも有りかもしれないですね(全体の開会式→パラリンピック→オリンピック→閉会式、という順番)。
組織委員会のFAQページを見ても運営上の問題や実績の部分が大きいようですが、もっと「意義」の部分とのバランスも合わせて考えられるといいんじゃないかと。この議論がもっと進んでいくといいですね。