オリンピック東京開催へ向けたナイキのメッセージ
2016/06/13
既に話題になっているサイトではありますが、メッセージがいいなあと思いましたので、このブログでも紹介させてもらおうと思います。
開催が決まって終わりではない。これからの7年間をどう使うか
2020年のオリンピック開催地が東京に決まったその日から、世に出たサイトです。
オリンピックを思わせる直接的な表現はないのですが、メッセージの中にも出てくる「七年後」というところから、明らかに2020年を意識したメッセージであることが分かります(「オリンピック」という言葉を商用や広告に使えるのは、一部の公式スポンサーやパートナーに限られる)。
個人的には、メッセージの最後の部分が印象的です。
明日。七日後。七年後。どんなきみになるかは今日のきみが決める。
7年後の未来へ向けて、それぞれがどのような日々を過ごしていくのか。目の前の一日一日を大切に生きなければ、7年後にどんな未来が待っているかは分からない。そんなメッセージであるように思います。
今のところはまだ、開催地が決まったことの余韻に浸っている段階だとは思いますが、当然これで終わりではなく、本番はあくまで7年後。これから私たちは、開催国・開催都市として準備を進めていかなくてはならない。大会の成功が保証されているわけではないのです。
これからの準備が日本にとっての大変なところ。社会的なインフラが整った国であるとはいっても、準備段階で様々なしがらみや利権の問題が見え隠れするでしょう。また、安倍首相がIOC総会で全世界へ向けて発言したように、日本は原発問題を解決に向けて進めているということも証明していかなくてはならない。スポーツ面、経済面、政治面と、国として様々に課題が山積みであるのは間違いない。
7年という時間が、長いのか短いのかは分かりません。大会の開幕を7月後半に予定しているようで、だとすれば既に7年を切っている。この準備期間を、我々は有意義に使っていかなくてはならない。いつまでも余韻に浸っていてはいけないということを、ナイキのメッセージは伝えているのではないでしょうか。
東京に決まらなければ、ボツになることも有り得たでしょう。このメッセージが受け入れられない可能性もあった。そんな中で、スポーツブランド大手としてのプライドや覚悟が見えるメッセージですね。