スポーツ

日本のスポーツは新しい時代へ 旧来のスポーツ観に縛られないムーブメントを

2016/06/13

今回はちょっとプライベートなことですが、最近自分にあったことをご紹介します。

先日、株式会社アスリートサポートの代表取締役である、横原義人様にお会いできました。

 

アスリート支援の株式会社アスリートサポート

 

20130929

 

先日このブログでアスリートサポートについて紹介し、その記事を横原様が見つけてくださったというのが縁になりました。メールにてお問い合わせをいただき、直接お会いする機会が実現しました。そこでアスリートサポートのビジョン、あるいは日本のスポーツへの考え方などについてお話くださり、私からも、将来的に私がやりたいと思い描いていることをお話させていただきました。

 

お話をしていて思ったのが、これは横原様も感じてくださったようなのですが、考えていることのベクトルが非常に近いということです。地域スポーツに対する考え方や、Jリーグやプロ野球といった日本のプロスポーツに対して思うところは私も非常に共感するところでありました。自分と似た考えを持つ方がいるということももちろんですが、そうした考えをもって実際にスポーツ界で働きかけている方がいるというのを嬉しく感じました。

 

日本のスポーツは新しい時代に入ろうとしている

また、話をしながら同時に感じたのが、日本のスポーツが新しい時代に入ろうとしている、という考えでした。旧来は「スポーツ=部活動」という形で結果至上主義のような考え方に支配されてきた日本のスポーツが、少しずつではあるが姿を変えようとしてきている。7年後のオリンピック開催が決まったことも、日本のスポーツ界を大きく動かす契機になる。

 

先日のJリーグの“変節”は残念でしたが、地域密着の理念や百年構想の方向性については、決して間違っていない。プロ野球がその理念を採り入れたり、Jリーグを参考にしてNBL(バスケットボール)が生まれてきているように、プロスポーツのあるべきと考えられている姿も変わってきている。その上で、いかにクラブチームが地域経済の活性化の役に立てるか。

 

横原様は陸上出身であり、日本ではマイナースポーツと言われる競技のアスリートにも関わっているのですが、やはりそうしたスポーツを取り巻く環境は悪い。さらに、その競技に関わるアスリートも、「自分は世間から見られている」という意識が決して高くはない、というお話をくださいました。

 

ただ、今の時代はFacebookやTwitterに代表されるソーシャルネットワークが普及してきていて、もはやコミュニケーションのインフラになろうとしている。あるいはレンタルブログなども人気があり、個人がメディアを持つことが簡単になってきている。たとえマイナースポーツだとしても、今までのように「メディアが扱わなければ世間には知られない」という状態ではなくなってきているのです。

 

そうした時代の中で、メジャースポーツもマイナースポーツも含め、アスリートがいかに自分たちの価値を可視化できるか。メディアを持つことが珍しくなくなった今、アスリートに限らずコンテンツの運用が大事になってくる。その価値の可視化こそがアスリートを支えるコミュニティを作り上げ、地域経済にも関係するようになってくれば、日本のスポーツの底上げになる。

 

これは部活動などの形で発展してきた旧来のスポーツ観とは、全く異なるものです。日本のスポーツ界は戦後の時代につくられた伝統や価値観のもと、狭い範囲での発展しか遂げてこなかった。しかし、それに異を唱える動きもありますし、旧来のスポーツ観に縛られず発展してきたJリーグのような存在もある。

 

アスリートを好きな人がいて、チームやクラブを好きな人がいる。そしてスポーツを好きな人がいる。こうした人たちを巻き込んで初めて日本のスポーツが変わる、と横原様は仰いました。そしてそのムーブメントを起こせる素地がつくられつつあるのも、また同時に感じることです。

 

横原様とお会いし、こうしたお話ができたのは非常にいい機会でした。私自身の考えに自信ももてましたし、今後自分がやっていかなければならないこと、考えなければならないことも少しずつ見えてきました。実際にスポーツ業界で行動を起こしている横原様とは立場が異なりますが、私も私なりの考えというのを継続的に発信していきたいと思います。

 

まずは、私がずっとインターネットの業界に身を置いていることもありますが、アスリートがメディアを持つことについて考えたいと思います。これは次回以降、少しずつまとめていきます。

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