ロンドン五輪ハイライトから4年後を見つめる
2016/06/14
前回の更新でチラッと「改めてスポーツビジネスの勉強をしている」と書いたのですが、その中でマーケティングやクリエイティブというものを軸として学んでいます。スポーツに関するクリエイティブなものに触れていこう、ということで今回は動画を紹介します。
リオデジャネイロ五輪の開催が近付いてきていますが、前回大会となる2012年ロンドン五輪のハイライト動画です。制限がかかって埋め込みができないので、YouTubeのリンクを貼ります。
次の大会がやって来ようとしていて、既に4年前の動画ですが、改めて視聴して震えました。開会式から各競技を映し、最後に閉会式というオーソドックスな構成ですが、やはり競技の映像の部分に様々な想いや技術の粋が集まっているように思います。
競泳のマイケル・フェルプスや陸上のウサイン・ボルトの驚異的な強さ。その後テニス界のトップ選手に上り詰めていく、母国で金メダルに戴冠したアンディ・マレー。日本代表でも男女サッカーの奮闘や女子バレーボールの銅メダルなど、4年経った今でも、映像を観ることで思い出すものがありますね。
やはり、オリンピック映像には最高の技術が結集しているように思います。例えば日本で言うとNHK。大会後に総集編の映像を制作しますが、そこにNHKの本気というか、映像の作り手としての矜持を見る気がするんですよね。他が手抜きということではなく、ここでいつも最高レベルのものが示されているんじゃないかと思っています。
4年後には東京にオリンピックがやってくる
そして今年はリオデジャネイロ五輪が開催されます。ブラジルの地は2年前にサッカー・ワールドカップが行われたばかりですが、再び記録と記憶に残る勝負が繰り広げられていくのでしょう。次の東京につながる大会として、日本という国としては大会を観る視点も変わってくるんじゃないかと思います。
さらに4年後、今度は東京にオリンピックがやってくるんです。このオリンピックで巻き起こる感情が日本に、東京にやってくると思うと筆者はワクワクするんですよね。単純に間近で、自分のいる国であのビッグイベントが開催されるというのが嬉しいです。ハイライトを観た方は、観て何か沸き起こってくる感情がありませんでしたか?
リオ五輪が終わればさらに東京へ注目が集まっていく。加速度的に準備も進んでいくことでしょう。その中でスポーツ産業は追い風を受けて成長していく訳です。スポーツ界は変わっていくし、その中でまたクリエイティブなものが生み出されていくんじゃないかと思っています。
開会式や閉会式のセレモニーは、日本の伝統や技術を反映した創造物ができてくるでしょう。それが楽しみです。
新国立競技場建設や大会エンブレムについてのゴタゴタや、大会運営費の財源についての批判もあるでしょう。国民感情で納得できない官僚のロジックが優先されているのは私も残念に思うばかりですが、その先に待つものを私は楽しみにしたいと思います。
大会後にハイライトを観て震えるような、後世に語り継がれていくような大会を。今起こっているゴタゴタなどは正しく批判しつつも、自分自身がクリエイティブなものを生み出しながら。改めてロンドン五輪のハイライトを観て、そんな風に思います。